2006年08月31日

百草

陶の町 土岐・多治見には
由緒ある窯元や窯跡があって
荒川豊蔵によって世に知られる
志野、織部、黄瀬戸、瀬戸黒など
美濃桃山陶の歴史に触れることができます。

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多治見から虎渓山に向かって
土岐川を渡り 山あいの集落を抜けたところに
ひっそりと佇む家が百草です。

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築百年を数える寄せ棟の家は
絞り染めで知られる鳴海の庄屋兼医者の家を移築した
趣ある直屋(すぐや)。

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「ももぐさ」の名は
松の異称とのこと

薬草である伊吹百草や
志野陶に使われる「もぐさ土」も連想させます。

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四季を慈しみ
風と光が戯れる場所です。




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 夏の眞晝の靜けさは冬の眞夜中の靜けさと似てゐる。 

 夏も冬もおなじく 
 身動きひとつ出來ない樣な靜けさを感ずることがあるが
 しかも冬と違つて不氣味な靜けさではない
 ものなつかしい靜けさである。
 明るい靜けさである。  

 若山牧水 「夏を愛する言葉」

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縁側から柔らかい光が届き
影はいっそう静謐さを増しています。

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陶工 安藤雅信さんと衣工 安藤明子さんが
この地に暮らすようになったのは1998年の秋。

 「もの」と人とのかかわりを
  新しい世紀に向かって考え直したい

そんな思いから開廊に至ったそうです。

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陽のあたるほうへ歩をすすめると
明るい縁に沿って どこか、なつかしい布に心を奪われます。

安藤明子さんが考案した「サロン」は
布の素地を生かした衣服の名。

筒状になった布を腰に巻きつけ
丸ぐけの紐を結えて着ます。

できるかぎり布に鋏を入れず
布の持つ線や風合いを求めていった形であり
誰にでも いつまでも着られる衣服です。
おみつにもきっと・・・と思いました。

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“最低限の手を入れて衣服になるものをつくりたい”
“必要な始末を手を抜かず丁寧に”

真木千秋さんが織る布との対話や 
坂田敏子さんとの出会い。

安藤明子さんの語る言葉からは
「在ること」の喜びが 生き生きと伝わってきます。

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ももぐさの暮らしや 子の遊び道具などの展示も。

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帳台と向かいになった
箱階段の箪笥を昇ると
生活道具や小物が常設されていて

あがたの森でクラフトフェア松本を主宰する三谷龍二の木器
伊藤慶二の陶、真木千秋の布
そして「茶の箱」の編者である
赤木明登(塗)、長谷川竹次郎(鍛金)、内田鋼一、安藤雅信(陶)が
つくりだす世界に触れることができます。

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安藤雅信さんは白い器を手がけます。
釉の研究を重ねていた時に出会った
中世オランダの陶法「デルフト」の皿を機として
現在に至るそうです。

momo.JPG  古きを温ね、新しきを知る。

  安藤さんは自らを陶工と称し
  生活の器を作り続けています。

  その世界は無垢であり
  柚肌に触れるものを癒します。

  在るがままの美しさ
  無為の自然が宿っています。


しばし 言葉の森を離れ
黙として 静寂に身を鎮めます。

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秋は「内田鋼一展」が2006年9月16日(土)から10月1日(日)まで開かれます。

これまでの企画展は
ヨーガンレール展
夏冬の百草百種展など。
各展の解説がとても面白いので是非読んでみてください。
定期的に能や茶会、百草の森 でワークショップも開かれています。

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観覧のあとは ももぐさカフェでお茶をいただけます。
道具や本も置かれています。

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自家製ジンジャーエール。
無農薬の根生姜を地元で採れた蜂蜜に漬けてつくるそうです。

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おなじみ、Coffee Kajitaの焼き菓子 
紅茶のパウンドケーキ

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ももぐさブレンドの珈琲

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百草 レターセットと便箋。

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momo11.JPG  ギャルリ百草 
  ぎゃるり・ももぐさ
  岐阜県多治見市東栄町2-8-16 
  0572-21-3368  



(kanata)
posted by {otocafe} at 22:23| Comment(1) | { maison } | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
風景の切り取り方が絶妙!
レトロな、それでいてモダンな・・・。
ずっと見ていたい、不思議な引力を
感じます。
Posted by hide at 2007年08月16日 00:17
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