五条大橋のたもとにポツン
鴨川と高瀬川に挟まれた
五條楽園と呼ばれる花街。
この界隈では店先の金魚鉢が看板代わり。
そこで"fish"をモチーフに
5を表すアルファベットの"e"をつけて
"efish"となったワケです。
いまはappleにつとめる西堀晋が
電気屋の寮だったビルに手を入れて
住居にしたのがはじまりで
ギャラリー、カフェへと自然に進化を遂げたようです。
鴨川を望む全面窓は
天気のいい日には開け放たれて
風の通り道になります。
向こう岸から眺めると
刳り抜かれた窓がちょうど水槽のように見え
赤やオレンジのスポンジ椅子を
ゆらゆらと泳ぐ金魚に見立てたそうです。
いまはソファになって
寛ぎのひとときを過ごせます。
カウンターの下では
おサカナもぼーとしています。
おひるごはんに
ツナとカッテージチーズとアボカドのサンドイッチ。
ほろりほろり、ほのかに酸味のあるチーズと
とろりとしたアボガドにツナの風味が良くあいます。
ベーコンとポテトのホットサンドもファンが多い。
おすすめは、オクラと豆のカレーライス。
キャラメルティ、季節毎のフレッシュジュース。
それから、アイスクリームがのった黒砂糖とくるみのケーキ。
甘みと苦み、つめたさとあったかさの口内加減が絶妙。

「シンヤ」「リキヤ」というメニューがありましたね。
復活を望みます。
階段裏の黒板に描かれた愉快なレシピ。
二階はバー&ラウンジスタイルの穏やかな空間。
やわらかな光と落ち着いた色あいの場所に
shin productsのファニチュアやアンティークが置かれ
ギャラリーとしても機能しています。
デザイングッズやてぬぐい、カフェの本
オリジナルブレンドの珈琲豆や茶葉もあります。
音楽と 風景の音が 仄かにきこえます。
西堀晋のデザインは
愛らしくシャープ。
モダンでいて人間味があります。
それはefishの空気にもよく表れていて
一見、無機質な素材や空間を使いながら
気張らず愉快に
自然を愛したり
人間味を感じさせてくれるのです。
efishは そんなホスピタリティをもった場所です。
春は桜、秋は月浴み。
もうすぐ、みやこどりが帰ってきます。
不定期にliveも。
高鈴(コウリン)や高橋ピエールさん。
夏はMETROのパーティSecond Royalの2ndroomにもなります。

efish
下京区木屋町通り五条下ル
西橋詰町798-1
075-361-3069
無休
11:00-23:00
(kanata)
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本物の ”紫葉漬け” お漬物屋さんのものではありませんよ. 北山でつくったもの. これからは、”上賀茂ーすぐき””三条の烏丸ー千枚ずけ” 冬の京都はなんといっても、 ”嵯峨野ー湯豆腐”
今思い出した、京都御苑ではそろそろ ”椎の実” が落ち始める.
鴨川にみやこどり(ユリカモメのこと)が戻ってきて
北山がしぐれ、南座に顔見世のまねきが上がると京都は
本格的な冬で、そんな時季が漬物の旬なんですね。
柴漬は「むさきはづけ」と呼んで建礼門院に縁があるんですね。
千枚漬は、御所で料理方をつとめていた大藤藤三郎が最初につくったとか。
おおきな鉋のようなもので、あのうすい、はんなりとしたものをつくるのですね。
御所は樫や椚、楢があって秋はドングリだらけですね。
予約すれば入れる場所もあるとききます。
ちょっと興味がでてきました。
ありがとうござます。
No1 「すぐき」 旬は12月、1月、2月
ここ20年は12月に進物として出回る 「朝漬けのすぐき」
が主流になりましたが、私は5月 上賀茂神社の 「葵まつり」 の頃の 「時候漬けすぐき」 が大好きです.
これが本物の「すぐき」なのですが、近年はその姿は見られません.
因みに、「しば漬け」 の旬は 8月です. 最近はポピュラーになりすぎて、本物の 「しば漬け」 を知る人は無くなってしまいました. 「大原の里」の農家では今でもこの
「しば漬け」 を漬けているようです.
お漬物に旬が無くなったら、お漬物ではない.
そうそう、「柚子大根」 も旬のお漬物ですね.